車も運転する行為に比べ、駐車行為というのはなかなか厄介なものがある。だれもが思うことだが、広いスペースにいきなり入り込んで、ドアロックをすれば即座に車から離れられるような行為が、駐車としては理想である。いわゆる乗り捨ての感覚で、狭い車室に入れたり、縦列で何度もハンドルを切るようなケースはやはりわずらわしい。民間での理想の駐車場とは、どういうものがあるだろうか。専門家は続ける。「いまのところ、われわれのやっている駐車場は無人管理ですが、究極的には、やはり有人の駐車場になるでしょう。小規模の土地は無人で、これは住宅地を中心にどんどん開発していきたい。商業地域においては有人駐車場とし、これはいわゆる乗り捨てスタイル。車を係員に預けて、即座にその場から離れるようにします。ニキロメートル圏内に一カ所か二ヵ所、こういう乗り捨てタイプのものをつくり、ナビゲーションシステム併用で、場所と満車状態がわかるようにしたいですね。自分の走っている現場近くの駐車場が、ナビゲーターでわかる。警視庁も協力的ですし、いま、データを集めて、商業地域の有人駐車場計画を推進しているところです」警視庁の調べによると、有料の時間駐車場が八万五〇〇〇〜八万六〇〇〇台分あるが、二万台はいつも空いている状態という。「つまり、ドンピシャリのところがないわけです。いくらスペースがあっても、駐車需要の発生しない場所では、商品でいえば死に筋ということになります。これは棚から外さなければならない商品です」繁華街、公共施設の地下、これらのところに駐車場をつくっても、日曜日は満車で平日は閑古鳥が鳴く。商業・経済地域は、まったくこの逆になる。イベントスペースも、催しものがあれば満杯になるが、休祭日はガラ空きになってしまう。数はあっても、有効台数でカウントできない。都心部の駐車場というのは、このようにバラつきのあるもので、そのバランスがうまくとれないかぎり、有料駐車場としての本来の機能を全的に満たしていないことになる。何の商売でも同じだが、市場性を無視したり、綿密なマーケットリサーチがなされなければ、無用の長物をつくりかねない。有効台数でカウントできないような駐車場は、パーク24の計画外である。コンビニエンスタイプのパーキング・ネットワークは、小まわりがきくところにこそ、その真のもち味を求めているからだ。
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