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温泉療法によるひどいリバウンドが1ヵ月で改善

私がアロマセラピーを治療に導入するようになったのは、二年前からです。当時、私は老人保健施設で高齢者の病気のケアにあたっていました。老人保健施設は病気の急性期を過ぎた高齢者が自宅に帰るまでのリハビリの施設です。一〇〇人ほどの入所者のうち、多くの人が足のむくみに悩まされていました。加齢とともに心臓や腎臓の働きが弱くなると、血液循環が悪くなって余分な水分を排泄することができなくなります。これに運動不足などが重なって、足に体液がたまり、パンパンにむくんでしまうのです。高齢者は体の代謝機能が衰えているため、利尿剤を用いてもむくみはなかなか改善しないため、むくみを取る方法を試行錯誤していたのです。そんなとき、日本アロマセラピー学会の活動を通じて、アロマセラピーに優れた浮腫(むくみ)解消作用があることを知ったのです。早速、サイプレスとレモン、ジュニパーを用い、足浴とマッサージを試みました。精油のいい香りに包まれてマッサージを受ける心地よさは高齢者にも大好評で、足のむくみも目に見えて解消されていきました。リラックス効果も抜群です。以来、私のクリニックでは、内科と婦人科の治療にアロマセラピーを導入し、患者さんがセルフケアで役立てられるよう指導することになりました。婦人科疾患は、さまざまな症状のうち、メディカルアロマセラピーがもっとも得意とする分野といえます。女性の心身は一生を通じて女性ホルモンの影響を強く受けており、ホルモンのバランスが乱れると腹痛や腰痛などの痛みとなって現れたり、イライラやうつ状態、不安感など精神面でダメージをもたらしたりします。アロマセラピーで用いる精油には、女性ホルモン様の働きを持つものが数多くあり、これに鎮静作用や鎮痛作用のある精油を組み合わせることで、不快症状を解消していきます。数種の精油の相乗効果によって、全身に現れたさまざまな不快症状が抑えられていくのです。私たちの体内では、四〇種ほどのホルモンが作られています。ホルモンは血液の流れに乗って組織や臓器に刺激を与え、体の機能がスムーズに働くように調整しています。体が必要とするホルモンは微量ですが、これがたとえ微量であっても、過剰になったり欠乏したりすると、組織や臓器はたちまち正常に働くことができなくなります。「ホルモンのバランスが乱れる」とは、ホルモンの分泌が多すぎたり少なすぎたりすることを意味しています。
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