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ブラック・ミュージックの音と親しんでいた

(レディー・ジェーン)のメロディは、遠い過去に打ち捨てられた不思議なしらべを思わせます。貴婦人にひざまずく騎士に自分をたとえて愛と忠誠を誓うこの歌は、ダルシマーの音色と長2度の上がりが古めかしいロマンスの香りを醸し出すうたです。実はこれと同じ音の並びを、数力月早くビートルズが活用していました。主にレノンが作った(ノルウェーの森)(『ラバーソウル』所収、65)は東方のエキゾチックな楽器シタールが、ジョンのボーカルと同じ旋律をなぞるのですが、それは「ド」を頭にすると、「ドレドbシラ、ソbシラファ、bミbシレド」(「レ」を頭にすれば「レドシ、ラファレド、ファドファレ」)で、西洋の古典派・ロマン派の音楽に慣れた耳には宙ぶらりんに終わって聞こえます。

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60年代のホップ音楽に、西洋の古い音階とおぼしきものが浮上した。その理由が、作曲した若いアーティストがブラック・ミュージックの音の進行と親しんでいたからだという考えを示しました。では、日本の場合はどうだったでしょう。