トップグループ、チャレンジャー以外の、圧倒的多数はフォロワーであり、市場を席巻するトップランキング企業の動きを見定めながら自身の動きを決めるグループだといってよい。これに対してニッチャーというグループもある。これは、大手企業が参入しにくい専門特化した分野の人材サービスを心がけている企業であり、小さいながら独自の市場を確保している。薬剤師の派遣、ITトレーナーの派遣、保育園の保母に特化した派遣、治験サービスの派遣、遊技場のサービス要員の派遣、学生を対象としたアルバイト派遣、季節的に業務が繁忙するリゾート地のサービス要員の派遣、ホテルや結婚式などの音楽演奏派遣などがニッチャーといえるだろう。圧倒的多数を占める、フォロワーに区分される派遣会社の特徴は、トップグループの動向に左右されやすい点にある。ゆえに、派遣サービスの品目等もトップとほぼ同じであり、なかなか差異化か図れないでいるケースが目立つ。この構造の原因は労働者派遣法にある。
派遣法は当初派遣をしてもよい業務を法令で指定して、それら以外を派遣禁止としたポジティブリスト方式を採用した。この規制の結果、各人材派遣会社のサービス品目がほぼ似かよってしまい、差異化は規模の大小でしかなされなかったのである。その後の法改正により、派遣をしてはならない業務を法令で定め、他の一切を自由化するネガティブリスト方式が採用され、ニッチャーが出現することになったが、圧倒的多数のフォロワーは大転換を図れずに従来通りのサービスをし続けている。