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東京圈では「移動する人生」の経験者が多い

調査対象者の多くは大企業に所属し、雇用と賃金に関して恵まれた人たちである。しかし、彼らの暮らしの「過程」は移動の繰り返しのもとで成り立ち、落ち着きをともなっていたとはいえない。とくに東京圈では「移動する人生」の経験者が多い。住居移効率は二〇歳代の時期に高く、年齢の上昇にともなって低下する。この点は東京圏と大阪圏の居住者に共通する。しかし、東京圏での移動率はより高い。東京圏居住者の多くは大企業に所属していることから、より頻繁に転勤を命じられ、住宅事情の厳しさから、住宅改善のための転居をより多く経験した。

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単身赴任を経験した割合は、東京圏のブーマーでは五九%、同バスターでは三三%、大阪圈のブーマーでは四四%、同バスターでは三〇%であった。単身赴任は、その経験率の高さからすれば、特殊とはいえない現象である。東京圏では単身赴任の経験者がより多い。ブーマーに比べてバスターでは、単身赴任を経験した者が少ない。これはバスターの年齢が低いためである。彼らの一部は、これから単身赴任を経験すると推察される。海外赴任、海外単身赴任のデータによると、単身赴任の場合と同様に、大阪圏よりも東京圏、バスターよりもブーマーにおいて経験率が高い。東京圏のブーマーの二九%は海外赴任、一七%は海外単身赴任を経験した。