いよいよお見合いですが、正式のお見合いには仲人をたてなければなりません。人間は一生のうちに、三度は仲人をつとめなければいけないと申します。これは、過去に自分がお世話になったことへのお返しと、仲人を依頼されるほどの人格と識見を備えた人になれという意味でしょう。とかく、社会的地位の高い人や有名な人というだけで、形式的な仲人をお願いすることが多いようです。が、私の知り合いのある大学の先生は、自分の仲人した結婚の挙式の日時をノートに克明に記しておき、毎年その日には祝いと人生指導の便りをしてあげています。こんな方にこそ、本当の意味の「仲人」をお願いしたいものですね。また、結納の使者は、男性方の結納を女性方へとどけ、その受書とともに女性方の結納を持って男性方へもどり、男性方の受書を持ってまた女性方へとどけてめでたく授受が終わります。しかし、両方が遠方だったりすると使者がたいへんです。最近は煩雑をさけ、仲人の家で行なうケースが多くなっています。この場合は、中央下座にすわった仲人が、男性から女性へ、女性から男性へと双方の結納品を取りつぐのです。恋愛の場合は仲人はいないので、双方が一堂に会して結納を交換するのが合理的です。私の知人で、男性の両親と本人が、女性側に結納を持参して行ってごちそうになり、女性側からのお返しはなしにしたという話をききましたが、これも現代的な結納としておすすめできます。