最近は「無香料」のエイジングケア化粧品が増えてきました。しかし、「無香料」と表示されていても、原料成分のエタノール(アルコール)に含まれていたり、植物エキスとして含んでいたりする場合もあるので、安心はできません。香料にかぶれやすい人は、使って確かめるしかないのです。また、国民生活センターの調査によれば、「アロエの天然成分が入っている」と表示されていた10の化粧水のうち、表示どおりに配合されていたのは1つしかありませんでした。したがって、表示の天然成分が本当に入っているかどうかは必ずしもはっきりしません。こうした表示を信頼して買うのは、やめたほうがよさそうです。この保湿クリームに表示されている、かぶれを起こしやすい成分は、6品目です。セタノール(油分)ミリスチン酸イソプロピル(油分)酢酸トコフェロール(酸化防止剤)づフペン(殺菌防腐剤)セチル硫酸塩(陰イオン界面活性剤)デヒドロ酢酸塩(殺菌防腐剤)ミリスチン酸イソプロピルは、動植物の油脂、とくにヤシ油に多く含まれているグリセリドを鹸化した脂肪酸(ミリスチン酸)からつくられます。毒性は弱いようです。
[参考サイトのご紹介]
エイジングケアについて
http://www.pola.co.jp/agingcare/
原料が植物だと言われると、さも体にいいような気がする人が多いけれど、化学反応を経てつくられるものは立派な化学製品です。セチル硫酸塩(ナトリウム)は、水に溶けたときに陰イオンに分解する界面活性剤で、鯨油から得られるセチルアルコールを硫酸化して、つくります。中性で洗浄力がすぐれ、安定していて気泡性もあるので、おもにシャンプーに用いられています。しかし、妊娠中のネズミに塗ると受精卵が死亡することが報告されているように、強い毒性があるのです。私なら、このクリームは使いません。デヒドロ酢酸塩も食品添加物の保存料として、チーズなどに利用されています。しかし、先進諸外国ではほとんど許可されていません。皮膚毒性の弱いとされている一方で、食べると中毒症状を起こした例があります。